「誰がアパレルを殺すのか」を読んで

タケアキ(@takeakikato)です

 

今回紹介する本は「誰がアパレルを殺すのか」です

ミステリー小説のタイトルっぽいですね笑

でも小説じゃありません

著者が日本のアパレル業界の色んな企業に取材をすることで浮き上がってきた問題点、一方で伸びてきている新たな領域について記されています。

僕が勤めていた会社もこの本に書かれている業界に近い会社だったので、なるほどなと思わさせる内容がてんこ盛りでした

著者の紹介

杉原淳一

2005年、日本経済新聞社に入社し、大阪経済部で金融機関や流通・アパレル業界などを取材。2009年に東京に異動し、経済部で銀行や農林水産省、財務省、金融庁などを担当。2012年から日本郵政の取材を始め、2014年末には日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険の3社同時上場計画を他のメディアに先駆けて特報した。2015年4月から日経ビジネスで金融機関を中心に取材している。(日経ビジネスONLINEより)

日本経済新聞の記者さんですね。

こうやってみると記者の仕事は大変そうだなと笑

取材する側も知識が必要でしょうからかなりいろんな分野の勉強をするんでしょうね。

そしてもうお一方

染原睦美

日経BP社に入社し、『日経パソコン』に配属。2009年『日経ウーマンオンライン』立ち上げに関わり、企画、編集、運営、コミュニティサービスのプロジェクトマネージャーを担当。2013年4月から『日経ビジネス』記者。IT担当、百貨店・アパレル担当を経て、化粧品・日用品、ドラッグストア、書店・出版社などを担当。(日経ビジネスONLINEより)

こちらの方も記者さんですね。

お二人とも1981年生まれです

今回の著作ももうちょっと上の世代の方が書いていたらちょっとまた違った切り口になっていたかもしれません。

本の内容

  • アパレル業界には深刻な「分断」がある(川上→生地、川中→商社、川下→小売)
  • 過去の成功体験から抜けきれず目先の利益にとらわれて年々先細りしている
  • 「売れ筋を、安く、早く」作ろうとするあまり商品企画やコンセプトまで外部に丸投げするようになった
  • ブランドのタグだけが違う全く同じデザインの服が作られるようになった。
  • 伝統的に百貨店有利な取引が続いている。
  • 販売員の使い捨て文化
  • 米国ではすでにITとアパレルを組み合わせた新しいビジネスが生まれている
  • ゾゾタウンやメルカリなどの新たなプラットフォーム、新しい時代の価値観に合わせたコンセプトを持って物作りをしているブランドが生まれてきている。

 

日本のアパレル業界特有の「分断」はまさにその通りだと思います。業界の中にいる人達はその世界しか知らないのでもはや「分断」とも思ってないかもしれませんし、また本の中にもありますが完全に「思考停止」してしまっている人が多いと思います。

ただ同時にこれはアパレル業界だけではなく日本の他の業界にも同じことがいえるのかもしれません。過去の栄光から抜けきれず、かといって新しいことを始めるかといえばその方法がわからない、結果既存のルートを選択せざるをえないという負のスパイラルに陥っている企業や業界は他にもたくさんあるかと思います。

それだけに、本の後半部分の既存の枠組みを破壊しながら時代にあった新しい価値を生み出している企業の躍進は読んでいて痛快だし、その考えられたサービスや斬新に感じられる発想に「ヘェ〜」となってしまいます。こんな良いサービスや素敵なコンセプトのブランドがあるんですね

「過去のビジネスモデルが間違い」ということではないと思います。その時代においてはそれが最適解だったのでしょう。でも時代が変わった時にはそれを柔軟に変化させていかなくてはいけません。今はまさにその時代の転換点、というか転換点はもうとっくに来ていて「時代とのズレが許容できないレベルまで到達してしまった時点」が到来しているんだと思います。

とっても良い本です。ぜひ読んでみてください

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